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OLYMPUSの防水デジカメでカヤック動画は困難と判明
- フネ・ウェア・用具の話
- 投稿者:マエカワ マサト | 2013年5月13日
新品にもかかわらずカヤック動画撮影時にレンズが曇る現象で、入院させていたオリンパスの防水デジカメTG-620の件。
オリンパスの修理サービスから連絡があり、カメラをチェックしたが不具合はない、とのことだった。
事実上、このカメラでカヤック動画を撮ることはサポートしません、と通告されたようなものだ。
事実を整理してみる。
条件は、比較的暖かい天候で、冷たい水をレンズ面に浴びた時に、レンズ部分にさまざまな形状の曇りが生じるというもの。
正確にいうと、レンズの外側にある保護用ガラスの裏面が結露によって曇っている。
当然、この曇りは画面にも写り込む。
これはカメラ内部にある水分が、冷たい水を浴びたことによる急激な冷却によって結露し、曇りを生じるものと思われる。
この現象に対してオリンパスは「不具合ではない」と言い切った。
アウトドア用のカメラとしては中途半端なものである、と自社製品を切り捨てたに等しい。
修理センターに訪れた際のアドバイスとして、防水扉を開放し、電池やSDカードを外して乾燥させろ、といわれた。
そんなことは意味がない。
なぜならば、このカメラで動画を撮るとかなり電池の消耗が激しく、ツアー途中での電池交換は必須になるから。
これは私の推測だが、電池ケース部分とレンズ部分が内部で分離されておらず、電池ケース部分から侵入した水分がレンズ部分に侵入してそこで結露するような構造になっているものと思われる。
こういう構造だと、たしかに手の施しようがない。
不具合ではない、と言い切るしかないだろう。
オリンパスとしては、返金または新品との交換で対応するという。
本来は返金してもらうのが筋だろうが、すでにシリコンジャケットや予備バッテリーも購入してしまっている。
新品と交換してもらって、まとめてオークションで売り払う、というのがいいのではないかと思っている。
そして、別のメーカーのカメラをあらためて購入することになりそうだ。
しかし、アウトドア用のカメラとしてオリンパスはそれなりに経験を積んでいる。
これまでの製品を、さまざまなアクティビティのエキスパートにモニターしてもらうようなことはしなかったのだろうか。
カヤックでなくても、こうした現象は起きる可能性はあったはずだ。
そうしたフィードバックがなされていたら、アウトドアの過酷な環境でもまともに使えるカメラが生まれていただろう。
もうひとつは、所詮ビデオカメラのメーカーではないということだ。
動画が撮れるカメラと、動画を撮るためのカメラとはちがう。
動画を撮ることによる、たとえば発熱量の増加が今回の現象に影響を及ぼした可能性は否定できない。
写真カメラメーカーだから、動画撮影機能は搭載したものの、十分に検証されていなかった、という可能性もある。
少し、メーカーの姿勢を考えさせられた。たぶん、もうオリンパスのカメラを購入することは今後ないだろう。
今のところ、上記の理由からソニーかパナソニックのカメラを買ってみることを考えている。
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